深夜の独り言 2007 年 10 月(2007/10/1 - 2007/10/31)

2007 年 10 月 3 日(水)
 駅の書店で、 をゲッチュして帰宅。
 iPod touch で曲の再生中に曲飛び発生。特定曲の特定箇所で音が途切れ次の曲に飛んでしまう現象発生。mixi の iPod touch 等でも同様の事例報告あり。iTunes で聴くと問題無いのになぁと思いつつ何度か聴き直していたら、曲飛びするところに若干違和感を感じたので、QuickTime Player で再生させてみたところ、ちょうど曲飛びするところと同じところで音飛びが発生。きっと CD からの取り込み時にエラーとなってたんだな。iTunes や初代 iPod くんは上手くエラー補正して(無視して?)再生してくれてた訳だ。
 一旦iTunes上で問題の曲を削除して iPod touch とシンクロさせた後、もう一度同じ曲を CD から取り込み直してシンクロさせたら曲飛びしなくなった。iPod touch のエラー補正にバグがあるかもしくはエラーチェックが厳しくなっているのかも。
 ということで、私の今回のケースは音楽ファイル側の問題だったわけだが、報告されてる全てのケースが同じ原因かどうかは不明。フラッシュメモリの不良の可能性もあるので、頻発するようなら下手にいじらずにアップルストアのジーニアスバーに持ってて診てもらったほうがいいかも。

2007 年 10 月 5 日(金)
 駅の書店で、 をゲッチュ。同日発売の笹本祐一の「バーンストーマー」が出てないのはどうゆうことだ?
 レンタル屋で「300」を借りて帰宅。スパルタにペルシア帝国の使者がやってきた。帝国に水と土地を差し出し服従せよと。しかし、誇り高きスパルタの民は服従を良しとせず帝国の使者を殺害してしまった。これから戦争だという時、スパルタの王・レオニダスは神の声を聞きに神官の元へ。スパルタでは神の声が法。何人も法には逆らえないという掟があった。しかして神官は神の声として「何もするな」と伝える。闘わなければ帝国に蹂躙されるだけという状況なのに....。しかし、その神官達は既に帝国の金と女に籠絡されてしまっていたのだった。窮したレオニダスは、屈強な兵士 300 人を護衛として“ちょっとその辺を歩いて来る”という策に出た。かくして、300 人対 1,000,000 人という壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。
 まあこれは、細かいストーリーを云々する作品ではない。バックグラウンドとしての父子関係とか夫婦関係とかの人間ドラマも描かれてはいるのだが、それはさておき戦闘アクションを楽しむ映画だ。とにかくスパルタ人が強い強い。鍛え方が違うとか地の利があると言っても、毎日毎日攻め寄せる何十倍もの数の敵を前にして怯まず引かず死者もほとんど出さず殲滅する強さは驚愕的。お前らはサイヤ人かっ、とツッコみたくなるほどすさまじい(笑)。
 どーでもいいが、百万の軍勢を目にした際や降り注ぐ雨のような矢を盾で防いで耐えてる際に笑顔で笑っているスパルタ人を見てたら「きたきたきたーッ、これが逆境だっ!」という台詞が頭に浮かんで来てしまった(爆)。
 アクションもすごいが CG にも目を見張るものがある。映像は全体的にセピア調でなかなか美しい。予告編を観た時には「全編これだと、ちょっとくどいかも?」と思ったが、実際に観てみるとそうでもなかった。風景等はほぼ全部 CG というからびっくりだが、もっとびっくりなのは屈強なスパルタ人達のムキムキ筋肉もほとんど CG だという点(笑)。まったく違和感を感じなかった。最新の CG 技術は本当にすごい。
 ということで、観る前はどうなんだろう?と思ってたけど、結果として十分楽しめました。

2007 年 10 月 6 日(土)
 近所のシネコンで、「パンズ・ラビリンス」観賞。

 主人公の少女は母親の再婚相手である軍人が駐留している山奥へ母親と共に引っ越して来た。その森の中で少女は妖精に出会う。妖精に導かれて迷い込んだ遺跡のようなものの中で少女は迷宮の守護者・パンに出会う。パンは、少女の魂はかつて存在した迷宮の王国の王女だったのだと語る。パンが与えた 3 つの試練を乗り越えれば閉ざされた迷宮の扉が開き、少女はまた王女に戻れるのだという。少女はその試練に挑んで行く事になる....。
 ダークファンタジー、なんだけど、お話のメインは独裁政権側の軍隊とそれに抵抗するゲリラ達という形。1944 年スペイン暗黒の時代のお話。そんな時代背景の中で主に大人達の暗い人間ドラマが繰り広げられて行くわけだが、その暗い空気から逃げ出すかのように少女はおとぎ話の世界にのめり込んで行く....。すごく難しい映画だ。少女が出会った妖精やパンは現実か、それとも現実から逃れたい少女が生みだした妄想なのか? 現実と幻想が入り組んで境界線が曖昧になっていて面白い。出て来る幻想世界の生き物達もなかなか特徴があって面白いが、造形的・演出的にはかなり生々しくてグロい。この映画を見る前にはあまり腹一杯食べたり飲んだりしないほうがいい。ましてや、何かを食べながら観ない方がいい(苦笑)。
 とにかく暗い映画だ。徹頭徹尾、陰鬱とした雰囲気と死の気配が漂っている。軍隊とゲリラの戦いも描かれているので人死にや流血シーンも多々。一応ハッピーと言えるかもしれないけど、型通りのハッピーエンドでもなく「フランダースの犬」パターン。子供に観せるファンタジーではない。
 面白いかと問われれば「うーん」と首をひねらざるを得ない作品。つまり、英語で言う所の“fun”ではないという意味で。面白いというわけじゃないが良くなかったわけではない。心に残るというか“心にどんより溜る”映画だ。どろどろとしてて気持ち悪いのだがなんとなく触ってみたくなるといったような、なんとも不思議な感覚が残る映画。
 夜は力酔へ。呑み始めたらすぐに停電イベンツ発生。で、とりあえずロウソクの明かりで呑む(笑)。そうこうしているうちに復旧。途中からありりんも来て、23:00 過ぎまで呑んだり食べたり。

2007 年 10 月 7 日(日)
 近所のシネコンで、「ストレンヂア −無皇刃譚−」観賞。時は戦国、下剋上がまかり通る群雄割拠の時代。明国(中国)の者達に追われる一人の少年・仔太郎、その少年と行動を共にする一匹の犬・飛丸。ある寺でその一人と一匹は刀を封印した浪人・名無しに出会う。少年を追って来た追手との戦いの中で名無しのピンチを飛丸が助ける。しかしその際、飛丸は敵の武器に塗られた毒に犯されてしまう。飛丸を町まで連れて行って命を助けてほしいと仔太郎に懇願され(雇われ)、二人と一匹の旅が始まる。行く先に血臭うずまく壮絶な戦いが待ってるとも知らずに....。少年は何故追われるのか、浪人の刀は何故封印されているか、謎は物語の中で語られる事になる。
 これは何と言えば良いのか、言うなら“武芸帳”アニメかな。もっと俗な言い方をすれば“チャンバラ”アニメだ。刃の上に命を載せて斬り合う男達の熱くて血生臭いドラマ。女性も多少出て来るがストーリーにもドラマにも絡んでこない。アニメでなければ表現出来ないスピーディーかつダイナミックで多少外連味の強いアクションが最大の見所ではあるが、お話の内容は硬派な時代劇。ということで、もっとアニメらしい奇想天外な展開やキャラクターを期待してる人には肩すかしのような感じにとらえられるかもしれない。特車二課の活躍を観に行ったら実は渋い刑事ドラマだった「WXIII」のような感じと言えばいいのかな(笑)。
 アニメーションは BONES ということで作画クオリティは高い。演出も見事。直接的に描くと血生臭すぎて直視出来なそうなシーンも“その瞬間”だけ上手くアングルを外して周辺状況を描く事で観てる者に死を“悟らせる”ようにしている。
 キャラクター設定もいい。一見して呑気な浪人のような振る舞いを見せる名無しだが、その過去をあえて語らず露出オーバー気味のフラッシュバック映像のカットインだけで見せる事で主人公の過去にも非常に興味をそそられるようになっているし、敵方の最強の剣士・羅浪も残忍ではあるが徹頭徹尾芯の通った言動を見せてくれるので非常に魅力的。この 2 人の最後の闘いはほんとに壮絶でかっこいい。
 音楽も渋くていい感じだ。アクションシーンの BGM も過剰に派手にせずあえて抑えたような感じにしてあるのも逆に緊迫感を煽ってどんどん引き込まれて行く感じだった。音が前に出過ぎず物語やシーンを邪魔せず引き立て役に徹してる。いいセンスだ。
 観る前に不安だったのは、話題作にありがちな“素人”声優の起用だ。どんなに内容が良くても素人の声で全部台無しになる事も多い。だけど、名無し役の長瀬も仔太郎役のジャニーズ Jr.の子もプロの声優さん達に混じってなかなか健闘してると言っていいだろう。及第点。でもやっぱりプロは違う。羅浪役の山寺さんや敵武将役の大塚さんの声は最高にかっこよかった。渋いオヤジやジジイの役にぴったりハマる声ってかっこいいよな。
 ということで、非常に満足感の高い作品でした。あと、飛丸がカワイすぎっ (^^) 。勇敢だし健気だし賢いし。この映画の中で一番ハラハラして手に汗握ったのは飛丸が毒で死にそうになってた時でした(苦笑)。
 そしても今日も夜は力酔。今日は電車があるうちに帰宅。

2007 年 10 月 8 日(月)
 なんか 6:00 頃に目が覚めてしまった。
 Amazon からお届けもの。

2007 年 10 月 9 日(火)
 駅の書店で、 をゲッチュして帰宅。また積み上がって来たな。
 iPod touch で mopera U の Wi-Fi アクセスポイントからインターネットに接続する際の Web 認証がまどろっこしいので作ってみた。
Mzone エリアログインブックマークレット

登録方法:
  1. 上記リンクをクリック
  2. ブックマークに登録
  3. ブックマーク編集でURLの先頭から # までを削除
  4. USERID を自分のユーザー ID に置き換える
  5. PASSWORD を自分のパスワードに置き換える
    (他人にブックマークを覗かれるとパスワードがバレバレなので注意 (^^;)
使い方:
  1. Mzone または mopera U 公衆無線 LAN エリアでアクセスポイントの電波を拾って接続
  2. ブックマークから登録したブックマークレットを選択
以上。
JavaScript 対応の Web ブラウザならどれでもオッケーなはずなので、Mzonemopera U の公衆無線 LAN サービス利用者は own risk でお試しあれ。他のサービス用も同じ感じで作れるはず。

 あと、ページ内検索ブックマークレット(17 powerful bookmarklets for your iPhone より)。
Find in this page

2007 年 10 月 10 日(水)
 昨日のブックマークレットを少しリファクタリング(と言う程の事じゃないが)して、ついでに BB モバイルポイント用と HOTSPOT 用も作ってみた。 自分が加入してるプロバイダとそのローミングエリアだとこんなところかな。動作未確認だが。
 駅の書店で、 をゲッチュして帰宅。

2007 年 10 月 12 日(金)
 レンタルビデオ屋に寄って DVD を 2 作品借りて帰宅。
 まずは、「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」。えっとまあ、やっぱりダイジェストな訳ですけど....。サウザー倒した後から、一気にケンシロウとラオウの対決まで話が駆け足です。シュレンなんか一瞬で燃え尽きました(笑)。前作までとケンシロウのキャラ(絵じゃなくて性格)が微妙に違う気がします。なんか今風の言葉遣い。違和感有り。それはそうと、やっぱりユリアの台詞棒読みはいただけません。で、今回の主役は山のフドウな気が。ちょっとホロっとしてしまいました。やはり子供や動物が絡むと涙もろくなる気がするなぁ (^^; 。
 続いて「鉄コン筋クリート」。なんだろこれ、どう説明すればいいの? 日本の昭和初期のような街「宝町」に住む二人の悪ガキ、シロとクロがヤクザ相手に暴れまくります。で、シロが大怪我して、クロは頭が変になっちゃって、ヤクザに追いつめられた際にダークサイドなパワー炸裂でサイボーグみたいなヤクザの手先殺しちゃって、ダークサイドに落ち込もうとしたところをシロに引き戻されてハッピーエンド、みたいな(いいのかそれで?)。
 絵とか構図とかパースの使い方とかが大胆で新鮮で面白いんだけど、まあそれだけかなぁ。

2007 年 10 月 13 日(土)
 イッセートモカの初ソロライブ @ カレッタ汐留。



 1 ステージ 30 分ちょっとのミニライブ。曲調は cloudica とは違うけれど、どれも気持ちの良い曲ばかり。トモカさんの癖の無い伸びやかな声も相変わらずで、メロディと歌詞が心地よくスッと入って来た。途中で広場の亀噴水が大音量と共に吹き出し始めるというハプニングもあったけど、吹き出す音もなんか音楽に連動してるように聞こえたりして面白かった。トモカさんの、歌う事を心から楽しんでるような満面の笑顔が良かった。
 ライブ後、ソロの初ミニアルバム「FATE」を購入してサインをもらって握手をしてもらった。
 その後、浜離宮恩賜庭園へ。コスモスはもうすっかり見頃を過ぎていた。何枚か写真を撮った後、園内をぶらり一巡り。出口に向っていたら偶然友人に遭遇。最近カメラを買ったということで、写真を撮りに来てたらしい。で、庭園を出て、二人でシオサイトをぶらり。
 その後、友人が有楽町に新しく出来た「イトシア」を見てみたいと言うので有楽町へ移動。「イトシア」自体は基本的に飲食ビルなのね。で、最上階の 4F からは隣の丸井ビルに接続。丸井は 5F まではレディース、6F 〜 8F までがメンズ。レディースフロアは通過しただけだけど、どこも化粧臭くて辟易。メンズも一回りしてみたが、どれもこれも高い。スーツなんて安くて 4 万からとかそうゆう世界。カメラバッグとして良さげなバッグを見つけたが、お願いだから半額にしてっお値段。しかもメンズフロアもほのかに化粧臭いし。ちゅうことで、丸井はわしには縁のないビルだなぁというのがわかりました(苦笑)。「イトシア」のほうはDucky Duck が入ってるので飯を食いには行っても良いかなという感じだ。
 で、最後に、「イトシア」の地下フロアを一巡り。なんか最近超人気なドーナツ屋さんがあったけど、1 時間待ちの行列ができてたよ。いくら美味しくても 1 時間も並ぶのはいやだなぁ....。
 その友人とは 18:00 前に別れて別の友人と待ち合わせて力酔へ。着いてみたら、ふぁるさんが来てた。ということで、友人含め相席。友人とふぁるさんは初対面だったが、まあなんかジャンル(?)的に近いところがあったので違和感無く打ち解けてくれたようだ(笑)。
 お目当てのジャンボ椎茸を堪能して鍋も食べて満足して、最後は終電ぎりぎりで慌ただしくお店を出て帰途へ。
 iPod touch をお店に忘れて来た....。

2007 年 10 月 14 日(日)
 夕方から用事で池袋へ。その足で、忘れ物を取りに力酔へ。でまあ、忘れ物を引き取るだけで済むはずもそのつもりもなく(笑)。またジャンボ椎茸食べて、20:00 過ぎまで。本当に美味しい椎茸でした。今度またいつ食べられるのかなぁ....。

2007 年 10 月 15 日(月)
 「iPhoneの「ロック解除対抗」アップデートに、ハッカーが反撃」。こうやって、OS のバグ等を利用したダーティーな方法から徐々に洗練されて OS のバージョンに依存しない形になってくのは、実は Apple のそこが狙いよアクダマンだったりしないかな。ハッカー達の手によってスマートな方法が確立されたところで純正 SDK で採用とか(笑)。
 System7 の頃とか、ユーザー達の間で人気のあるフリーソフトの機能を次バージョンの OS に取り込んだりしてたしな。

2007 年 10 月 16 日(火)
 「アップル、Mac OS X Leopardを10月26日に出荷」。ちゅうことで、さっそく予約。

2007 年 10 月 17 日(水)
 「『マイノリティ・レポート』風のマルチタッチ・ディスプレー、発売」。うぉ、でっけー iPod touch!(違) でも、操作感は iPod touch(または iPhone)に全くよく似てるよなぁ。面白い。特許的に大丈夫なのかしらん、Apple ?

2007 年 10 月 18 日(木)
 「Third Party Applications on the iPhone」(Apple Hot News)。2 月までにっつーことだと、1 月の MacWorld/SF で発表?
 「Adobe、すべてのソフトをWebベースに」。サブスクリプションかぁ。2 年に一回 2万数千円でアップグレードする事を考えると、月々 1,000 円かそこらじゃないとなぁ。それ以上だと、パッケージによるアップグレードのほうが安い。それ以前に、モバイル環境での使用まで考えると、高速な(無線)ネットワークインフラの整備と普及が必須条件になるよなぁ。まあ、当面パッケージが無くなる事はないだろうけど。
 「インターネット先進ユーザーの会(MiAU : Movements for the Internet Active Users)」。設立の趣旨ならびに当面の活動目的について全面的に支持します。と、とりあえず表明してみるテスト。

2007 年 10 月 19 日(金)
 最近、会社の体制変更でごたごたしてて仕事に対する餅ベーコンモチベーションが下がりまくりです。
 それでもやらなければならないことは山積みで。久々に終電で帰宅。

2007 年 10 月 20 日(土)
 「朧の森に棲む鬼」を観にチネチッタ川崎へ。チネチッタというかラチッタデラは初めて。写真や報道では見ていたが、なかなか雰囲気のいい場所だねぇ。ヨーロッパのどこかの街の一画みたいな。時期が時期だけにそこらじゅうにハロウィンのかぼちゃや飾り付けが多々。お店の店員さんも仮装してたり。
 とりあえず、カフェで軽く腹ごしらえ。その後ちょっとぶらぶら。
 「朧の森に棲む鬼」観賞。4 列目だったが、(スクリーンを見上げる形になる前のほうは空席にしてあるので)実質最前列中央で前が通路なので足が伸ばせて楽だった。しかも、シートがふかふかでゆったり。お大臣気分(笑)。2,500 円の料金を取るだけの事はある。

 劇団☆新感線と市川染五郎のコラボによる歌舞伎風演劇を録画して編集したものの上映。映像と演劇が融合した新感覚エンターテインメント「ゲキ×シネ」。ようするに、普通のお芝居なら上演期間終了後に DVD として出す作品を大スクリーンで上映して、舞台を生で見てる臨場感プラス映像効果を楽しんでもらおうという映像作品。
 いつの時代どこの国とも知れない場所(設定イメージとしてはたぶん平安時代から室町時代の間の日本であろう)、落ち武者狩りをして暮らしているみすぼらしい若者達 2 人、頭が切れて口先の上手い主人公ライ(市川染五郎)と頭は悪いが腕っ節の強い弟分キンタ(阿部サダオ)。2 人が“朧の森”で一休みしている時、森の神(魔物)達が現れて、野望を成就したければ「契約せよ」とライに迫る。はじめは警戒して野望など無いと言うが、心の底にあった“王”になりたいという野望を叶えるため自らの命を代償として契約してしまった。ただし、命は“自分で自分を殺す”事でしか奪われないという。魔物達から与えられたのは一振りの剣。ライの舌先が動けば(まことしやかな嘘をつけば)合わせて剣も閃き、剣が動けば血が流れる。その頭と舌先と剣で天下を盗れという。“朧の森”からライの野望成就のための嘘と血に塗られた道が始まった。
 いやもう、“究極の悪”に挑んだというだけあってとにかく悪い。最初は単なる小悪党だったライがその策略と嘘によってのし上がって行く。のし上がって行くに従って、その悪っぷりはどんどんエスカレートし残虐性も高まって行く。そこまでやるかっ!と思ってしまうぐらい。通常、悪と言っても主人公なわけで、少しは人としての良心みたいなものが残っているように描かれるものなのだが、この作品の主人公ライにはそのカケラもない。対して、キンタは頭は悪いが人は良く、その人の良さは変らないまま純粋にライを信じ慕い付き従って行く。その両者の対比によってライの“悪”がどんどん鮮明に際立って行く。善と悪や光と闇を描く際によく使われるパターンの役の割り振りではあるが、この作品ではそれが際立ってる。
 役者のみなさんの演技も鬼気迫るものがある。染五郎や新感線おなじみの(と言っても私はそんなに知ってる訳じゃないが)役者さん達はもちろんすばらしいが、キンタ役の阿部サダオもなかなか。あと、古田新太はなぁ....、卑怯だよあの顔は(笑)。悪党の総元締役なのだが、ほんとに悪人面。アップがこわいこわい(笑)。それから、敵軍の将役で出てた真木よう子さんが凛としてて迫真の演技でかっこよかった。
 上映の最後にまた染五郎の挨拶がナレーションで入ってそこでも言っていたのだが、この作品、舞台の上で本物を水を使って雨と滝と川と作り出している。火はよく有るが水をはかなり大変だと思う。まあ、どこでどう使われてるかは観てのお楽しみ。
 “究極の悪”ということで、愛憎・嘘・裏切り・血でかなりどろどろとしたお話になっている。主人公ライに関しては最後まで救いは無い。徹底的に悪。でも、阿部サダオや古田新太の演じる役に多少道化的な部分もあって笑いもあるのでバランスが保たれてる。舞台作品の上映ということでどんな感じになるのかさっぱりわからなかったが、臨場感や迫力もあり映像効果やカメラワークも上手く、すごく楽しめた。これで 2,500 円なら安い。
 上映が終わったのは、17:30 過ぎ。開始が 14:40 なので、約 3 時間。途中 15 分休憩が入った。でも、長いとも感じなかったし、快適なシートのおかげもあってちっとも疲れてなかった。
 少しラチッタデラ内をぶらぶら散策して写真を撮ったりなどした後、晩飯はこれまたラチッタデラ内の「鳥良」で。
 ゲーセンや川崎駅前のヨドをちょっと覗いて、22:00 頃に解散。

2007 年 10 月 21 日(日)
 サティで靴と財布とジャケットを買った。締めて 25,000 円程。なんだろう、iPod touch に 5 万円払うのは抵抗無いし高い買い物とも思わないのだが、服や靴に 1 万円以上使うととっても高い買い物したような気になってしまう (^^;。
 ま、財布(4,000 円)は結構良さげなものを買えたので良しとしよう。Hush Puppies という会社のもの。犬のロゴがナイス。
 夜は力酔へ。軽く呑んで晩ご飯食べて帰るつもりだったが、なおさんが来たのでいっしょに呑んで、結局いつもと同じぐらい呑んで食べてたり(笑)。

2007 年 10 月 24 日(水)
 単焦点は面倒だけどちゅうか、むしろその面倒が面白い。面倒つうても FA/DA レンズなら AF だし、A レンズなら MF ちゅうだけなので大して面倒ではないと思うが。M レンズや M42 だとフルマニュアルになるし、絞込み測光その他の工夫も要るので、AF/AE に慣らされた身には辛いかもしれん。わしも、M42 は持ってはいるがなかなか持ち出す気になりません (^^; 。

2007 年 10 月 25 日(木)
 MiAU について。まあ、某所でも書いた訳だが、個人的には権利者団体や業界団体に対しての抵抗組織にはなってほしくないですなぁ。対立軸ではなく対話軸で権利者団体や業界団体の意見だけで動く流れを変えてほしいと思っていたりします。要は「聞く耳すら持ってない相手に聞く耳を持たせる」ぐらいの影響力を持てれば十分というか....。みんなそれぞれの権利や利益を主張して争うのではなく、みんなでいっしょに考えてみんなが幸せになれる状況を作ろうよって流れになるといいのだがなぁ(政治もそうだが)。甘いか?

2007 年 10 月 27 日(土)
 AppleStore から Leopard 到着。でもインストールは後日。
 某所にてスタンドアロンな PowerBook1400cs の HDD からのファイルのサルベージ作業。古いとは言え一応 AirMac 対応の無線 LAN カードを挿してドライバもインストールしたのに、アドホック接続が上手くいかない謎。しょうがないので、スマートメディアの PC カードアダプタなどと言う骨董品を持ち出してハンドキャリーでコピー。まあ、たかが 200MB 程度だったので、10 回弱でさほど時間もかからず終了。まー、サルベージはともかく、問題はどうやって印刷するかなんだけどね。クラリスワークスか(苦笑)。出来る限りの事はしてみたが、某所にあった機材のみでは限界。
 力酔で呑み。日付が変わる頃まで呑んで帰宅。

2007 年 10 月 28 日(日)
 池袋で、「EX MACHINA」を観賞。士郎正宗原作のコミック「APPLESEED」の続編映画。西暦 2133 年の非核大戦によって半数を失った人類は戦争の終結と共に中立都市オリュンポスを建設し、世界の紛争の調停にあたることとした。大戦で負傷した者は体の一部を機械化しサイボーグとなった。そして人類は、戦争の元となった人間の感情の緩衝剤の役割とするため、人類の遺伝子を元に感情を抑制された種族バイオロイドを生み出した。人間とサイボーグとバイオロイドが共存する世界。大戦終結後も世界は常に同時多発テロの脅威に晒されていた。そこでオリュンポスは各国の人工衛星をネットワーク化し一元管理することで情報共有することでテロを未然に防ごうという呼びかけを行い国際会議が行われる事になった。しかし、そんな平和への歩みを自らの歪んだ目的のために利用しようと企む者がいた....。
 3DCG をセルアニメのように見せる“トゥーンシェーディング”とモーションキャプチャーを使ったアニメーション映画。「APPLESEED」「ベクシル」に続く第 3 弾。「ベクシル」の感想でも書いたけど、「APPLESEED」に比べて表現技術は格段に進歩している。「APPLESEED」ではキャラクターの輪郭等がまだちょっとカクカクしてる感じもあったが、「EX MACHINA」では非常に滑らかだ。前作ではキャラが背景から浮いてるような違和感があったのだが、「ベクシル」と「EX MACHINA」では完全に調和している。「ベクシル」よりは「EX MACHINA」のほうが若干セルアニメっぽい味付けはしてあるが、陰影の付け方は「APPLESEED」のほうがコントラストが強くてセルアニメっぽかったかもしれない。その辺は観る人によって好みは違うかもしれない。
 ストーリーは何処かで観たぞ何処かで聴いたぞな「攻機」っぽい感じだったり、バイオハザードっぽい感じだったり(笑)。今ひとつ練り込み不足で尻すぼみ感はある。だけど、アクションはかなり見応えがあるし、群衆シーンもこの手の CG での表現としてはなかなかがんばってる。映像的な見所は多い。また、声優陣もちゃんとした“プロ”を使ってるので安心して聞いていられる。
 十分面白いんだけども、望むならストーリーに攻殻機動隊ぐらいの深みが欲しかったな。「ベクシル」は潔いぐらいのシンプルさで、あれはあれでよかったんだが。
 帰りがけ、東武で「宮城・秋田・岩手フェア」実施中だったので立ち寄ってみた。出店は毎度おなじみといった感じだったが、秋田の「栗駒フーズ」が出店してなくてがっかり。あそこの珈琲牛乳好きなんだけどな。ということで、定番の中洞ソフトクリーム食べて、秋田の漬物と岩手県三陸産の高級甘塩たらこと宮城のずんだ餅を買って力酔へ。
 力酔でたらこおにぎりを作ってもらって晩御飯。精米したて&炊き立てのご飯でたらこおにぎり、最高!

2007 年 10 月 31 日(水)
 駅の書店で、 をゲッチュして帰宅。
 リメイク版「ヤッターマン」の放送開始日が来年 1 月 14 に決定。それはいいんだけど、「「ヤッターマンの歌」を歌う有名アーティストを募集中!」って何それ? 山本せんせ以外に誰が歌うってのさ?
 とりあえず、ご意見を送っておきました。

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